自殺の名地 東尋坊バンジーに賛否

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PK2009053002100122.jpg 福井商工会議所が観光振興を主眼に、福井市に提言した名勝・東尋坊でのバンジージャンプ案が波紋を広げている。山梨県の青木ケ原樹海では散策プランが人気を集めており、自殺に悩む観光地では、対策を兼ねた「体験型企画」に行政や観光関係者が注目する。提言に対し「いいアイデア」との声が上がる一方、自殺者の遺族からは「非常識だ」との強い反発もある。(福井支社報道部・川本光憲)

 提言は4月28日、福井県内の街や経済の活性化を検討している同商議所が行った。「なかなか思い付かないアイデア」「(人が集まることで)東尋坊での自殺者減少に効果があるのでは」など、約10件の賛成意見が同商議所にメールや電話で寄せられた。

 同商議所の峠岡(みねおか)伸行地域振興・会員サービス部長は「がけを見るだけの視覚に頼った観光スタイルは限界。体験型でなければ観光客は増えないし、(自殺が多い)負のイメージもなくならない」と、提言に踏み切った背景を説明する。

 福井県観光連盟の岩壁明美事務局次長は「東尋坊は観光客が高齢化しており、若者を集めて未来の観光客の確保を急がなければならない」と、体験型企画自体には賛成の立場だ。

 これに対し、東尋坊で自殺志願者の保護活動を続けている特定非営利活動法人「心に響く文集・編集局」の茂幸雄代表(65)は、親族が自殺したという男性の肉声を紹介する。

 「バンジージャンプ案はショックでした。遺族の気持ちは誰も分かってくれないんですね」。この男性は報道で提言を知り、茂さんが自殺見回り中に話し掛けてきたという。

 

    ◇

 一方、自殺者が多いことで知られる青木ケ原樹海を抱える富士河口湖観光協会。自殺対策と観光振興を目的に3年前から樹海での散策プランをスタートさせ、遊歩道を整備し気軽に森林浴が楽しめるようにした。学生のサークル活動など、週末には多くの観光客が訪れるという。

 山梨県警によると、昨年の樹海での自殺者は131人。散策プラン実施以降の効果は、まだ検証できていないというが、同協会事務局の中村晃士さんは「活動を継続していけば、きっと自殺者減少の成果がでてくる」と期待を込める。

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 福井県警の統計では、東尋坊を管轄する坂井西署全体での自殺者は昨年が24人。保護した自殺志願者は88人に上っており、対策が急務であるのは間違いない。

 同商議所は今後も議論を続けていくというが、茂代表は「観光地が盛り上がる取り組みなら、もろ手を挙げて賛成するが、自殺者の遺族感情も考える必要がある」と冷静に受け止める。「イベント名に"自殺疑似体験"と名付けるなど、誤ったやり方にしてはならない」とくぎを刺す。

 東尋坊が国定公園内にあることから、環境省は「(バンジーは)岩を破損する可能性があり難しい。短期のイベントで、大臣の許可がある場合などに限られる」と、提言の実現には否定的だ。

 ■街づくりに詳しい福井工業大の下川勇准教授の話 バンジージャンプは奇抜な発想の一つだろうが、アイデアに軽率さが残る。投身自殺を想起させるバンジージャンプの実施には、市民感情も敏感になるだろうし得策とは言い難い。

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009053002000249.html

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コメント(1)

自殺の名所でバンジージャンプなんて…そう言う事を思いついて提言した福井商工会議所。仰るように軽率さが残り、周辺の自然破壊の問題も発生し、自殺者の遺族の心証も悪くなりかねない。バンジーをやるなら東尋坊以外のところでやってほしい。

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このページは、noが2009年5月31日 13:39に書いたブログ記事です。

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