顔のない女

顔のない女

作成日:2025年06月23日(月)01:30

大学生活が始まり、K県で一人暮らしを始めて三ヶ月ほどが経った時の出来事。
ある晩、風呂から上がると、カーテンが微かに揺れていた。帰ってきてから窓を開けた記憶もないし、もちろんエアコンも切ってある。

「おかしいな、窓の隙間かどこかから風が入ってきてるんだろうか?」

そう思いながらも気味が悪かったので、そっとカーテンの隙間を覗いた。
誰もいない。窓が閉まっていることを確認し、もう一度カーテンを見ると揺れはなくなっていた。

このカーテンは、数日前、あるフリマサイトでほぼ新品で安く購入したもの。購入先のそのアカウントは、ひとり暮らしをしていたと思われる出品者で、大量に生活用品などを売り払っている様子がみてとれた。

風もないのに揺れていた原因が気にはなるものの、その日の夜は気にしないようにして過ごし、布団に潜り込んで寝てしまった。

それから数時間後の深夜に、トイレに行きたくなり目が覚めた。トイレに入り、少しするとほっぺたを誰かに撫でられた感じがした。とっさに撫でられたほうを振り向いた。すると、女の手。白くて細くて、冷たい手が、壁から伸びていて、くねくねと不気味に揺れている。

「うわぁっ!」

悲鳴を上げてその白い手を払いのけたが、白い手に触れた感触がない。あったはずの壁から伸びている手は一瞬のうちに消えていた。
寝ぼけていたのか、疲れもたまっていたので幻覚でも見てしまったのだろう、そう自分に言い聞かせ、いそいそとトイレから出て、部屋の電気をつけて気分を落ち着かせた。ほっぺたを撫でられた感触は、たしかに残っていた。

それから数日後。
また風呂から出ると、今度は鏡に「不気味な女」が映っていた。
自分の後ろに、顔のない真っ白な女が立っているのだ。

逃げようとしたが、足が動かない。

鏡の中で、その女が私の後ろから手を伸ばしている、そして私の顔を触った。
冷たいその手が、私の目を、鼻を、口をなぞる。

そして、ひと言だけ、囁いた。

「……ちょうだい。」

恐怖のあまり、そのまま意識を失ってしまった。

翌朝、目が覚めて昨夜起こったことをしばらく考えていると、フリマサイトでカーテンを購入してから、このような不可思議なことが起こったことに気が付き、急いでその出品者のアカウントを確認しにいった。
しかし、その出品者のアカウントは消されていた。


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