霊の指紋をとったことで有名なアメリカの霊媒。
本名:ミーナ・スティーンスン・クランドン(1888~1941年)。
交霊会で物質化した彼女の支配霊・亡兄のウォルターが溶けたロウの上に残していった指紋が彼の遺品のカミソリから見つかった指紋と一致したというのである。
しかし後になって実はこの指紋は彼女の知り合いの歯科医のものであったことが明らかにされている。
彼女はまた、ポーランドの霊媒クルスキーがつくったような「ロウの手袋」もつくっている。
これは物質化した霊の手を溶けたパラフィンと水に交互にひたして手の表面についたパラフィンが固まったところで物質化を溶いたとされているものである。
人間の手などではパラフィンをはがすときに破れてしまうのでトリックは不可能だといわれている。
しかし彼女に関しては交霊会に出席してみたJ・B・ライン博士は、明らかに前もって準備していたと思われることしかできないとして早くからトリック説を唱えていた。