星空を望遠鏡でながめると、ところどころに真っ黒な雲のようなものが見える。
それが暗黒星雲で、有名なものとしてオリオン座の『馬頭星雲』、南十字星の『石炭袋星雲』、ヘビ使い座の『S字星雲』その他がある。
昔は暗黒星雲のある部分がポッカリと穴が開いているにも見えたので、銀河の割れ目だとか別宇宙へのトンネルだとかいって騒がれた。
しかしその正体は薄く広がった水素ガスや微粒子などの星間物質である。
そして最近の研究によると暗黒星雲の奥深いところでは、なんと水がつくられているという。
また、イギリスの天文学者フレッド・ホイルの説によると(SF作品として発表した)この暗黒星雲、実は一種の高度な知性体であり、成長し星から星へさまよっている可能性もあるという。