英国の科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」で、超能力の最後の決め手ではないかといわれた、現在最も注目されている超心理学実験のひとつ。
たとえば半分に割ったピンポン球で両目を覆い、耳にはヘッドフォンでホワイト・ノイズ(放送終了後のテレビからながれるようなザーっという音)を流すと外界の通常の光や音を感じることができなくなる。
これをガンフェルト状態といい、そういう条件下でESPの実験を行うと、通常よりも感覚が研ぎ澄まされて、よい結果が得られるというのである。
ガンツフェルトという現象自体は早くから知られていたが、これを超心理学の実験に応用したのは先年亡くなった米国の超心理学者チャールズ・ホノートンである。
なお、ガンツフェルトというのはドイツ語で「全体野」という意味である。
もちろんトリックなどが入り込まないよう、それ以外の部分も厳密にして実験を行わなければ何にもならない。