超常現象(超心理現象、超心理学的現象、サイ現象)のやや通俗的ないい方。
特に特定の人や生物の能力に関するものをいうことが多く、学問的には「サイ能力」という。
超能力は認知型のESPと、物理的性質をもったPKに大別することができる。
ESPというのは、すでに科学的に知られている通常の方法を用いずに物事を知る能力で、他人や他の生物の心の中のことを知るテレパシーと、それ以外の透視に区別される。
そのどちらの可能性もある場合、つまり透視としての対象があり、しかも、それについて誰かが知っているという場合は「GESP(複合的ESP、一般的感覚外知覚)」と呼ばれる。
未来のことを知る予知や、過去のことを知るリトロコグニションもESPの一種である。
PKはすでに科学的に知られている方法を用いずに他のものや生物に物理的な影響を与えるもので、空中浮揚やテレポーテーション、念写、心霊治療、ポルターガイストなどの現象も広い意味でのPKである。
なお旧ソ連ではESPのことを「生体情報(バイオインフォメーション)」、テレパシーを「生体通信(バイオコミュニケーション)」、透視を「生体探索(バイオロケーション)」とか「内視(イントロスコピー)」、または「生体内視(バイオイントロスコピー)」、予知を「予視(プロスコピー)」、PKを「生体エネルギー現象」と、それぞれ別の名称で呼んでいる。