相手の手首を握った術者が、その人の望んでいること読み取って、そのとおりの行動をしてみせる術。
熟練すると助手席にいる人の手を肩にのせさせただけで目隠しをして自動車の運転をしたり、直接相手に触れなくても一本の硬い棒の両端を互いに握っただけで同様のことをしてみせたりする人もいる。
完全に接触を絶つと突然その能力を失ってしまうことからもわかるように自分のわずかな動きに対する相手の感情の変化を、筋肉の緊張を通して(しばしば無意識のうちに)読み取っているのである。
旧ソ連のヴォリフ・メッシングは、以前は読筋術の超能力者としても知られるようになっている。