現実の事件そのもの、または、はっきりそれを暗示しているような内容の夢を前もって見ること。
いわゆる正夢。
事件が起きてからの報告だと記憶が不正確になりがちなので、夢を見た直後に記録しておくことが必要である。
アメリカのリンカーン大統領が、暗殺されるしばらく前に自分の葬式の夢を見た話は有名である。
これはそのことを、彼自身が夫人や側近たちに話したのを、同席していた友人が記録しておいた数少ない信頼できる例のひとつである。
1969年には、アメリカの心理学者や精神分析医らの研究チームによってマルコム・ベセントという超能力者を用いて予知夢の実験が行われている。
チームは2つに分けられ、一方はベセントの夢を記録し、もう一方は、翌日、無作為(人為的でなく偶然に)に選んだ一枚の絵の印象を彼に伝えた。
のちに第三者によって両者を比較してもらったところ、前夜の夢と、翌日の絵の印象がかなり正確に結びつけることができたという。