アメリカの超心理学者(1897~1980年)。
心霊現象にも理解の深かった高名な社会心理学者ウィリアム・マクドゥーガル教授の援助を受けて、1935年にアメリカのデューク大学に「超心理学研究所」を設立。
超能力の実験に本格的に統計法を導入することによって、現代超心理学を確立させた。
ESPという言葉も博士の造語である。
それまでの研究方法は霊媒など特定の能力者を対象にしていたために、結局はその真偽論争に終始してしまうことが少なくなかった。
しかし博士の開発した新しい方法では、学生などのごくふつうの人々を実験の対象にしているために、博士の研究に疑問をもったほかの研究者たちが、自分でも同様の実験を試してみることができるという長所があったのである。
博士のデューク大学退職後、同大学の超心理学研究所は、独立して「人間本質研究財団(FRNM)」の超心理学研究所となって現在に至っている。
大学の教科書用に書かれた『超心理学概説』ほか多くの著書がある。