元ちとせが歌う「死んだ女の子」。
タイトルからして来るものがあるが、これは戦争で炎につつまれ焼かれ死んでしまった女の子の歌。
戦争により亡くなっていった子供の無念な気持ちを考えさせられる唄である。
死んだ女の子 - 元ちとせ 歌詞
この曲は、映画「キャタピラー」の主題歌としても使われた。
この映画は『ジョニーは戦場へ行った』と江戸川乱歩の短編小説『芋虫』をモチーフに作られ、久蔵としげ子の姿を通して戦争がもたらす愚かさと悲劇を描いているもの。
戦争によって両手両足を無くし耳もほぼ聞こえず声も出せなくなった久蔵が最後に地面を這いながら池に向かい身を投げてしまう。
戦争で重傷を負い四肢を失い口も聴けずに生かされ続けていく「ジョニーは戦場へ行った」と設定は似通うところもあるが映画の意味合いはまったく違う作品。
戦争で亡くなった人たちの怨念が今もなお残り、広島・長崎に限らずに日本各地で心霊スポットとなっている場所も多い。
「ジョニーは戦場へ行った」という映画を見たことがなかったころ、メタリカの「One」という曲のPVを見て何とも言えない後味の悪さが残ったのを覚えている。