戦争中の話。
ある兵隊さんがオレンジを一つ持っていた。
そこに妊婦さんが通りかかり、その兵隊さんに「オレンジ一個くれませんか」とお願いした。
兵隊さんは戻れば食べ物はあるし、妊婦さんということもありオレンジをあげた。
しかしその後、一週間の間に戦争は激化していてその兵隊さんはほとんど飲まず食わずであったという。
そして一週間後にまた妊婦さんと兵隊さんは町でたまたま会った。
その時に妊婦さんはまだオレンジを持っていたため、お腹をすかしていた兵隊さんは「そのオレンジを少しだけでいいから返してもらえませんか」とお願いした。
しかしその妊婦さんは「これはもうあたしの物だから」と拒否した。
これに怒ってしまった兵隊さんはその妊婦さんを殺してしまった。
話はこれだけなのだが、この話を聞いてしまった人には突然ノック音が三回くるというので注意していただきたい。
場所も関係ないし、一人でも何人いても関係ないし、いつ来るかもわからないという。
もし本当にこのノック音が来てしまったら声を一切出してはいけない。
そして心の中で「テンシンキアクリョウキョ」と三回唱えなくてはならない。
ちゃんと三回唱えればそのあとは何も起きないらしい。
もし声を出してしまったり「テンシンキアクリョウキョ」と三回唱えなかった場合大変なことが起こるらしい。