ある日私は仕事から疲れて帰ってきた
マンションに入りエレベーターを待っていた。すると間もなくエレベーターがやってきた
エレベーターに乗ると、帽子を深くかぶった男がいそいそと降りてきた
すれ違うとき、肩がぶつかったが、何も言わずに行ってしまった
「ったく。すいませんぐらい言えよ。」
そしてそのままその日は部屋に戻り眠りについた
次の日の朝、その日は大事な仕事があるため、急いで支度をしていた
すると、インターホンが鳴った
「あーもう忙しいのに」
いら立ちながら、チェーンをかけたままのドアを少し開けると、警官が立っていた
「警察です。朝早くからすみません。実は昨日、このマンションで殺人事件があったんです。何か不審な人物は見ませんでしたか?」
(不審な人物…?そういえば昨日エレベーターにいた男…
だけど時間無いしな… いいやめんどくさい)
「いいえ見てないです」
「そうですか…わかりました。朝早くから失礼しました」
そして数日後、何気なくテレビをつけていた。
すると、自分のマンションが写っていた。
「こないだの殺人事件の事か。」
そして次の瞬間、殺人犯の顔写真がうつった
「えっ…………?」
「このあいだの警官だ………………」