心霊スポット名:青山トンネル・旧総谷トンネル(あおやまとんねる・きゅうそうだにとんねる)
心霊スポットとして広く知れわたる青山トンネルだが、これにはいくつか混同されている場所があるので分けて説明していく。
【近鉄・旧総谷トンネル】
近鉄大阪線旧線の東青山駅~榊原温泉口駅間にあった全長356Mの旧総谷トンネル。
この旧総谷トンネルこそが、いわゆる「心霊スポットの青山トンネル」として知られている場所となっている。
1930年から使用開始され、1971年には近鉄大阪線列車衝突事故が起き、多くの被害者を出している。それに伴い新青山トンネルが開業され1975年に旧総谷トンネルは廃止された。
「近鉄大阪線列車衝突事故(青山トンネル事故とも呼ばれる)」
1971年10月25日、近鉄大阪線の西青山駅~東青山駅間の旧青山トンネル東口手前200Mのところで自動列車停止装置故障のため列車は停止。運転士は非常措置を取ったが、東青山駅から駆けつけた助役とのやりとりの間で手違いが起きた状態で列車を始動してしまいブレーキが効かないまま下り坂を暴走。
東青山~榊原温泉口間で脱線転覆し、本線の切り通しへ転落。3両目以降は総谷トンネル入口付近の壁に激突して止まったが、先頭の2両が横転した状態で総谷トンネル内へ突入し、対向してきた賢島発京都・近鉄難波行き特急列車と正面衝突。
これにより死者25名、重軽傷者227名を出す大惨事となった。
霊的なウワサとしては、このトンネル内部から女性のすすり泣く声が聞こえるとか、何かを引きずる音が聞こえるといった話がある。
過去に大参事が起こっただけあってか怨念が地縛霊となり、この場所にとどまって何かを訴えかけているのだろうか。
【近鉄・旧青山トンネル】
近鉄大阪線旧線の西青山~東青山駅間にあった旧青山トンネルは1930年に開通したトンネルで、付近は急峻な山岳地帯が連続するため難工事が予想され手が付けられずにいたこともあり、1970年ころには複線化の計画が浮上していた。
その後まもなくして旧青山トンネル走行中に列車は故障し、その先にある旧総谷トンネルでの近鉄大阪線列車衝突事故が起き、運転保安度の改善のために工事が実施され新青山トンネルが開通。旧青山トンネルは廃止された。
「旧総谷トンネル」を抜けると「垣内信号所」があり、その先、立入禁止区間の奥には全長779Mの「二川トンネル」、全長931Mの「溝口トンネル」、全長726Mの「滝谷トンネル」、「旧東青山駅」と続き、その先に全長3,432Mの「旧青山トンネル」はある。
旧青山トンネルの中は真っ暗で、下に敷かれた朽木が崩れている場所などもあり不気味なので雰囲気は味わえる。
【近鉄・新青山トンネル】
近鉄大阪線の西青山駅~東青山駅間を結ぶ全長5,652Mの新青山トンネル。
上述したとおり近鉄大阪線列車衝突事故に伴い、1972年に着工し1975年に完成したトンネル。
新しくできたためか、ここでは特に心霊体験などのウワサは聞かない。
【国道165号線・青山トンネル】
青山峠下を通る国道165号線の自動車用の青山トンネル。
夜は辺り一帯とても暗く、トンネル前にポツンと設置されている電話ボックスはとても不気味。そして、この電話ボックスこそ国道165号線の青山トンネルが心霊スポットとして恐れられているいわくの場所なのだという。
上述した青山トンネルと混同していつのまにか心霊スポット化したのか、それとも過去になにかあって心霊スポットとなったかは不明だが、ウワサでは、この電話ボックスの受話器を取ると向こうから男のうめき声が聞こえてくるとか、電話ボックスの前に母子の幽霊が立っている、また、あの世から電話がかかってくるのだという。
トンネル内でも、車で走っていると黒い影が車内に侵入してきたとか、窓から手を出して走っていると腕に髪の毛が絡まってきたといった霊現象があるようだ。
場所:三重県津市白山町上ノ村
画像
近鉄・旧総谷トンネル近鉄・旧青山トンネル
近鉄・新青山トンネル
国道165号線・青山トンネル
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